IdeaPad Duet Chromebookを楽譜として使ってみた!iPadと比べてどうなの?
主に楽譜ビューアとしてiPadを使っていた僕が2 in 1 Chromebookに乗り換えて、どんな変化があったのか。どちらのほうが楽譜ビューアに向いているのか。今回はそれをお話しします。
iPadからChromebookへ
iPadを楽譜ビューアとして使っていた
僕は普段サックスを専攻して音楽を学んでおり、たくさんの楽譜を持ち歩く必要があります。往復3時間ほどかけて自宅と学校を行き来する毎日なので、流石に楽譜が多いと荷物もかなり重くなってしまう…
そのため、1年ほど前に初めてiPadを購入し可能な限り楽譜の管理はiPadの中で行ってきました。
やはりたくさんの楽譜を一台のタブレットにまとめておけるのは便利ですし、荷物の重さで困ることは減りました。
Chromebookを試してみよう
しかし、iPadを楽譜以外の用途でも使う機会が多く、普段AndroidスマホやWindowsPCを使っている僕はうまく連携出来ないことで悩んでいました。
そこで目をつけたのが、Chromebookでした。その中でも特に目をつけたのが「Lenovo IdeaPad Duet」。
購入時、IdeaPad DuetはChromebookとしては唯一のデタッチャブル2 in1 Chromebookでした。(今は最近発売されたASUSのCM3という機種があります。)
パソコンとして使えるのはもちろん、キーボードを外してタブレットのように使えると。
iPadを楽譜ビューアだけでなく普段使いのマシンとして使っていた僕には最高の選択肢だと思いました。
結果的にChromebookは普段のネットサーフィンやブログの執筆など様々な場面で活躍するお気に入りのデバイスになりましたが、今回は一番の目的であったビューアとしての使い勝手がどうなのか、iPadと比べながらご紹介します。
iPadとIDeaPad Duetを比較
スペック比較
今回はiPad 第7世代とIdeaPad Duetで比較します。
それぞれのディスプレイスペックは以下のとおりです。
Apple iPad 第7世代 | Lenovo IdeaPad Duet | |
---|---|---|
ディスプレイサイズ | 10.2インチ | 10.1インチ |
解像度 | 2160×1620 | 1920×1200 |
アスペクト比 | 4:3 | 16:10 |
楽譜を表示してみよう
MuseScoreを使って五線が並んだだけの楽譜を作ってみました。大きさは一般的な楽譜と同じくらいのA4サイズです。
・IdeaPad Duet
こちらがIdeaPad Duet。Androidアプリ「Noteshelf」を使って楽譜を表示しています。
apps.apple.com・iPad
こちらがiPad。iPadでは「GoodNotes 5」というアプリを使って楽譜を表示しています。
apps.apple.com見え方の違い
二台を並べてみました。
ディスプレイサイズは10.1インチと10.2インチなので大差ないと考えていたのですが、実際に並べてみると表示されている五線譜の大きさが結構違うことがお分かりになるかと思います。
IdeaPad Duetのほうが明らかに小さいですね…
更に分かりやすいよう、無駄になっている部分に線を引いてみました。
A4サイズの楽譜を目一杯詰め込んで表示した時、iPadは左右に少しずつ、IdeaPad Duetは上下に大きく無駄な部分が出来ています。
アスペクト比
スペック比較をご覧いただければ分かるかと思いますが、iPadのアスペクト比は4:3で、IdeaPad Duetのアスペクト比は16:10となっています。
iPadの4:3というのは一昔前のテレビのような、正方形に近い比率ですね。
一方でIdeaPad Duetは、今のテレビやYouTubeなどの動画でも多く使われる16:9に近い16:10という比率です。テレビの画面をほんの少しだけ正方形に近づけた感じ。
それぞれのアスペクト比はA4サイズなどの紙の規格にはピッタリ合いませんが、よりその規格に近いのは4:3のアスペクト比を持つiPadだった、ということです。
譜めくりペダル
僕はサックスを演奏するので手を使って譜めくりする余裕がなく、楽譜の譜めくりをするときは足で操作できるフットペダルを使っています。
iRig BlueTurnというフットペダルです。Bluetoothで接続して踏めば譜めくりが出来るペダルですが、おそらくソフトウェア的にはキーボードの「←」「→」のようなキーを割り当てているだけだと思うので、(実際、上下方向キーやPage Up・Page Downに変更できる)Chromebookでも問題なく使えました。
ただ、アプリによってはキーボード操作でのページ移動に対応していないものもあるので注意が必要です。Android版Noteshelfは対応を確認。
↓iRig BlueTurnだけでなく、色々な譜めくりペダルがありますよ。↓
感想
IdeaPad Duetに初めて楽譜を表示した時、「うわ、小さい…」と思って少し後悔もしました。
楽譜の縦横比の規格に詳しくなかったため、ディスプレイサイズ差が0.1インチでも4:3のディスプレイと16:10のディスプレイでこんなに違いが出るとは思っていなかったのです。
ですが、実際それでiPadじゃないと楽譜として成り立たないかというと、そうではありません。
少し使ってみた感じ、IdeaPad Duetでも小さいけど十分楽譜は読めます。流石に記譜がゴニョゴニョしていて読みづらい楽譜や小さい記号はハッキリと見えないことはありますが、その点に関しては10.2インチのiPadを使っていたときと殆ど変わらないので、だいたい同じ感覚で使えています。
まとめ
画面の大きさがほとんど同じだから多分同じくらいの大きさで楽譜を見れるだろう!という甘い考えで少し失敗をしてしまいましたが、実際は画面が少し小さくなっても演奏への支障はほとんどありませんでした。
目が良くない人などはiPadの10.2インチでも小さいと感じるはずですし、実際12.9インチのiPad Proを楽譜用に使っている方も大勢いらっしゃいます。
12.9インチクラスになるとほとんどA4と全く同じくらいの大きさで楽譜を見ることができるので、演奏のしやすさを考えればそれが一番なのですが…何よりiPad Pro 12.9は安くても10万円からなので…(;´Д`)
iPadくらいのアスペクト比が楽譜にはちょうど良い、ということが分かりました。この記事をまとめる一言としてすごく分かりやすいですね。(笑)
少しでもお役に立てれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。