エレコムから新登場!Chromebook対応 USIスタイラスペンをIdeaPad Duetで使ってみた【レビュー】
前回、僕にとって初めてのChromebook「Lenovo IdeaPad Duet」をご紹介しました。
こちらの記事でも少し登場しているのですが、
今回はChromebookで使うことが出来るELECOMのUSIペンをご紹介します。
タブレットとペン
iPadからChromebookへの移行
これまでiPadを主に楽譜ビュワーとして使ってきて、練習の際にはペンを使って楽譜に書き込みをすることもありました。
移動のときに沢山の楽譜を持ち歩くことなくタブレット一台で済むので、iPadを楽譜の代わりに使っている演奏家の方も最近はとても増えてきました。
Chromebookでも同じように楽譜ビュワーとして使ってみようと考えているので、ペンを用意することにしました。
ペンの規格について
スマホ用のタッチペンといえば、100円ショップでも手に入るような、先端がゴム素材になったペンがありますよね。
数年前はパズドラやツムツムといったゲームをプレイするのに使っている人を多く目にした…気がします。
しかし、そういったどのスマホやタブレットにも使えるペンとは別に、専用の規格というものも存在します。
沢山のメーカーが独自の規格を採用していて、そのペンには相性があるわけです。
先述したように僕はこれまでiPadでペンを使っていましたが、iPadで使えるペンはApple Pencilだけ。(または同じ規格の互換品)
Apple PencilはiPad専用なので、iPhoneやその他スマートフォンにタッチしても一切反応しません。
他にも、MicrosoftのSurfaceペン、SAMSUNGのSペン、HuaweiのMペンなど、それぞれに専用規格があって対応している端末でしか使えないようになっています。
そして、Chromebookで多く採用されている規格を「USI」と呼びます。
USIペン
USIペンはChromebookを製造しているASUSやHP、Lenovoから発売されています。
しかし、値が張るものも多く、手頃な価格で買えるものは品切れになっていることが多いため入手しづらい状態でした。
そこに、ELECOMがUSI規格に対応したペンを2021年2月に発売しました。価格はオープンですが、だいたい4,000円前後で購入出来るようになっています。
PC周辺機器メーカーとして有名なELECOMのUSIペン、実際に使ってレビューをお届けします!
スペック
まずは簡単にスペックを。
ELECOM 電池式アクティブタッチペン P-TPUSI01BK | |
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対応機種 | USI方式対応の端末 最新の確認済み機種一覧はこちら |
外形寸法 | 長さ:約141mm 本体部径:約9.5mm ペン先径:約1.5mm |
材質 | 本体:アルミニウム ペン先:ポリアセタール |
重量 | 約20g(電池含む) |
電池 | 単6電池 |
使用可能時間 | 約半年 ※使用時間や状態による |
筆圧感知 | 4096段階 |
動作確認機種については2021年3月現在「Lenovo IdeaPad Duet」「Lenovo IdeaPad Flex550i」の2機種になっていますが、おそらく他のUSI方式対応のChromebookでも使えるかと思います。
(※動作を保証するわけではありません。)
このペンは充電式ではなく単6電池を使った電池式なのですが、この単6電池というのが日本で普通に売られていない電池のようです。
ペンが太くなってしまわないよう細い電池を採用しているものと思いますが、日本で買おうとするとAmazonなどで購入するのが一番ベーシックかと思います。
本体を見てみよう
パッケージはとてもシンプルな白色の箱です。店頭で販売していない商品のようなので、簡素なパッケージにしているのでしょうか。
中からは本体・単6電池・交換用ペン先・ペン先取り外しツール・マニュアルが出てきます。
交換用のペン先が付属しているのはありがたいですね。
ボールペンのように本体を回すことで分解でき、中に電池を入れてすぐに使い始めることが出来ます。
本体はこのような見た目です。
ブラックのボディとシルバーのクリップで大人しい見た目になっており、素敵なデザインですね(⌒▽⌒)
太さは一般的なボールペンのような感じで、Apple Pencilより太めで握りやすいと感じます。
それでは、Lenovo IdeaPad Duetで実際に使ってみたいと思います。
使ってみよう
タッチペンツール
電源は振動を検知して自動でオンになるので、ボタン等は付いていません。置いておくと自動でオフになるようです。
特にBluetoothなどを使ったペアリングは必要なく、画面にタッチするとそのまま使い始めることが出来ます。
ChromebookにはじめてUSIペンでタッチすると、シェルフにペンのマークのアイコンが出てきます。
これはタッチペンツールというChrome OSの機能で、ここからペンを活用した機能にアクセスできるようになります。
ちなみに、「スクリーン キャプチャ」と「メモを作成」は指でも起動して操作することが出来ます。
「レーザー ポインタ」と「虫メガネ」はペンでのみ動作しましたよ。
書き心地・遅延
それでは、実際に筆記してみましょう。今回はNoteshelfという有料Androidアプリを使ってみます。
特に問題なくスムーズに書けています。
交換可能なペン先の構造上、画面に触れるたびにカチャカチャと鳴ってしまいます。気になる人は気になるポイントかも。
動画だとペンの動きに画面上の線が少し遅れてついていくのがわかるでしょうか。
少しペンで筆記するときの動作が重たく、このように遅延が生じてしまうアプリもあります。
試してみたところ、「Chrome 描画キャンバス」「Squid」などのアプリはほとんど遅延なく書くことが出来ました。
これはどのペンやChromebookを使っても大体同じ結果になるようなので、ELECOMのペンが悪いというわけではありません。
正直なところ、iPadとApple Pencilの場合は大抵のアプリで遅延を感じないですし精度も高いので、現段階ではペンを使った筆記に関してはiPadのほうが断然オススメ出来ます。ノート系のアプリも充実していますし。
筆圧感知
4096段階の筆圧感知を試してみましょう。Chrome OSに最初から入っていた「Chrome 描画キャンバス」を使ってみます。
出来る限り弱い力で左に、出来る限り強い力で右に、グシャーっと線を書いてみました。
確かに強く書いたほうが太く濃く書かれているのがわかりますね。
ただ、結構極端に力加減を変えないと変化がないので、4096段階の凄さを実感できるかと言ったら…なんともいえないです(;´∀`)
アプリによっては更に強弱の差がつくものもあります。
ペンの収納
僕が使っているLenovo IdeaPad Duetには、ペンを収納するところがありません。
ペン自体は磁石にくっつくようになっているので機種によっては本体にくっつけておけるかと思いますが、IdeaPad Duetは非対応…
そこで、Ringkeのペンホルダーを別途購入し、本体に貼り付けて使っています。
Apple Pencilに向けて作られているようなのでうまく入るか心配だったのですが、ピッタリと収まってくれます!
Ringkeのペンホルダーは3個入りで1,000円程度です!
まとめ
今回はELECOMのUSIペンをレビューしてみました。
使うアプリなどによって動作にかなり差が出てしまうのが残念ですが、ペン自体の品質はとても良いと思います!
デザインもシンプルでかっこいいですし、比較的お手頃な価格で手に入れやすいのでChromebookと一緒に購入してみてはいかがでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。